現役セラピストが講師に 私が“教える側”になる理由

セラピストとしてお客様に触れてきた中で、ずっと心にあったのは「もっと多くの人に、この癒しの循環を届けたい」という想いでした。

技術を学び、経験を積み重ねていくうちに、「ただうまく手を動かせること」以上に、「どんな気持ちでその手を動かすのか」が何よりも大切だと気づいたからです。

今回、講師として新たなスタートを切ることに決めたのは、身近な人を癒す力が、想像以上に人間関係に変化をもたらすことを、自分自身が体験したからでした。

私は、家族との関係がうまくいかなかった時期に、施術を通して少しずつ心の距離を近づけることができました。

そして今は、お互いに素直に話せる関係を築けるようになりました。

疲れているパートナーや子供たちにそっと手を当てるだけで、お互いの関係性が柔らかくなる。
その行動がやがて安心感につながります。

だからこそ私は、手技や知識だけでなく。
「どんな思いで人と向き合うか」「どんな在り方で施術するか」を大切に伝えていきたいと思っています。

お客様の悩みに寄り添うためには、まず自分自身とも丁寧に向き合うことが必要です。
その姿勢こそが、信頼されるセラピストを育てる土台になると信じています。

講師として、これから出会う一人ひとりの受講生と共に、技術だけでなく心のあり方も深めていけたら嬉しいです。

教えることで、また新たに学び、そして共に成長していけることを、今からとても楽しみにしています。