いつも君を見ていてくれる人がいるということを忘れないで

私にはこの程度の男がお似合い。
こんなクズみたいな男だけど、それくらいが私にはちょうどいいのよ。
だって、私がクズなんだから。

過去の私は、自分のことをこんなふうに思っていました。
そして、君を見るたびに、あの頃の私を思い出しています。

他人の肌のぬくもりを感じている時だけ、生きてるという実感を得られたし。
自分が必要とされていると感じることができた。
その感覚が、目の前の人にどんどん依存していく結果を招いていました。

依存体質の私には、依存してほしい人が寄ってくる。
共依存のバランスが取れている間はいいけど。
そのバランスが崩れた時、二人が離れてしまったらこの世が終わると怖くなり、そんな状態を作った相手に牙を剥く。
もしくは牙を向けられる。

お互いに傷つけ合い、誰も幸せにならない状態で別れが来る。
そんな関係を何度も何度も繰り返していたあの頃の私と、目の前の君がどうしても重なって。
胸がぎゅっと痛くなります。

あの頃の私に見えなかったものが、今の私には見えています。
彼がいなくなっても、この世は終わらなかったし、私も生き続けているということ。
身をもがれるほどの痛みも、いつしか薄れていくということ。
私が私を必要としていれば、それでいいということ。

君がそれに気がつく日はいつだろうか。
今すぐには無理かもしれないし、私と同じように、何度も自分を傷つけないと分からないのかもしれない。

でもね、忘れないでほしい。
一人じゃないことを。

君は気がついていないかもしれないけど。
君の周りには君を心から大切に思い、君を愛し、何があっても君の味方でいると言ってくれる人がいるということを。

いつも君を見ていてくれる人がいるということを。
その人たちは、君を支えたいと思っているということを。
君が差し伸べられた手を掴むことができるかどうかで、未来が変わるということを。
忘れないでください。

だからいつでも帰って来てください。
会いに来てください。
どんな状態でも大丈夫。
君を泣かせる人も、君を傷つける人も、ここにはいないんだから。

君には人を幸せにする力があります。
人を笑顔にする力があります。
だって、私は君といて幸せだったから。

どうか自分の価値を、これ以上下げないでください。
時間がかかっても大丈夫。
何度失敗しても大丈夫。

ずっと側にいるから、前を向いて未来を作っていこうね。

ではまた。