その悩みの先にある、もっと深い部分を紐解くのが心理カウンセリングです

心理カウンセラーの私がこんなことを言うと、失望する人もいると思いますが。
所詮人の気持ちなんて分からない、と私は思っています。

それは赤の他人でも親友でも、パートナーでも親子関係でも同じ。
その人の気持ちは、その人にしか分からないものです。

長年行動を共にしてれば、何を考えているかは大体分かるし、長く一緒に暮らしてきたから、何を考えてるか分かる、と言う人もいますが。
それは、行動パターンや思考パターンを一部知ってるというだけで、相手の感情が分かるということではありません。

彼(彼女)と結婚できますか?
別れたあの人と復縁できますか?
あの人は私をどう思ってますか?

いろんな質問をされます。
女性としてどう思いますか?と聞かれることも多いです。

答える前に、逆に私から質問をしますが。
私の夫に何をプレゼントすれば彼が喜ぶのか、答えることはできますか?
私の夫が、私と結婚したことをどう思っているのか、答えることはできますか?

きっとできないと思います。
あなたが男性だとして、男性の目線で答えることができたとしても、それはあなたの気持ちであって、私の夫の気持ちではありません。
夫の気持ちは、夫にしか分からないんです。
なので、10年以上一緒に暮らしている私にも、夫の本当の気持ちは分かりません。

ということは、結婚できるか、復縁できるかは本人に確認しないと分からないし。
あなたのことをどう思っているのか、あなたの行動にどんな感情を抱いているのかも、本人以外誰にも分かりません。

でも知りたいよね。
気になっている相手だからこそ知りたい。
だから占いやカウンセリングを受けに行くんです。

星を読んだりカードを引いて、なんとなくそうなんじゃないかな?という答えを探すのも方法の一つです。
ただ、覚えておいてほしいのは。
心理カウンセリングは、そういった悩みに答えるものではないということ。
もしその問いに答えているとしたら、それはカウンセリングではなく、人生相談です。

どうして結婚したいの?
どうして復縁したいの?
どう思ってるのかを、どうして本人に聞かずに私に聞くの?
自分の気持ちを、どうして相手に伝えないの?

怖いから?
だとしたら、どうして怖いの?

怖くて聞けないのは、今回だけ?
これまでもそういったことを繰り返してきてる?
繰り返してるんだとしたら、それはどうしてだろうね。

こうして、その悩みの先にある、もっと深い部分を紐解くのが心理カウンセリングです。

人生相談がダメと言っているわけではなく。
人生相談は、その人のこれまでの経験で培った知識を分けてもらうもの。
心理カウンセリングは、カウンセラーの経験で培った知識ではなく、理論と哲学とカウンセラーの個性であなたの心に反応を起こすもの。

この違いを知った上で、あなたが欲しいのはどっちなのかを決めて。
相談する相手を選んでください。

相手の気持ちを本人に聞かずに知りたいとか、相手をどうにかしたいとか。
それは、いくら頑張ってもあなた一人ではできません。

まずは自分を知ること。
本当の自分と向き合うこと。

その先に、今の悩みを紐解くヒントがあります。

ではまた。