「笑顔で明るく生きるのがいい」という呪い

いつも笑顔で、
いつも明るくて、
大きな心でなんでも受け止める人。

そんな人に、憧れることってあるよね。

でもね、ふと思う。
そんなふうに、何でもニコニコ受け止められる人って、
ほんとうにいるのかなって。

まるでロボットみたいだよね。

人間って
悲しんだり、寂しくなったり、
ふとした一言に心がチクリとしたりする生きもの。

そういう気持ちが、時には怒りに変わることもある。
それはある意味、しょうがないこと。
だって、心があるから。

でもね、
そんな気持ちになる自分を「ダメだ」って思って、
無理に押さえ込もうとすると、
心がどんどん苦しくなっていく。

悲しみや切なさを感じている自分がいる。
まずはそのことに、
ただ「うん、そう感じてるんだね」って寄り添ってあげてほしい。

じゃないと、
ずっと自分を否定し続けることになっちゃうよ。

そんなことしてたら、自分のことが嫌いになってしまって、
生きることさえ、しんどく感じるようになってしまう。

喜怒哀楽があるから、人生は豊かになる。
感情が動くから、
「生きてる」って実感できる。

人間には心がある。
その心があるからこそ、
その人らしさが生まれる。

大きな心があるということと、
なんでも許して受け止めることは、同じじゃないよ。