過去に縛られなければ未来は変えられる

怖そう。
厳しそう。
冷たそう。
近寄りがたい。
話しかけにくい。
 
これは過去の私が、初対面の人に必ずと言っていいほど言われてきた言葉です。
たぶん小学生の頃から言われていたと思います。
 
過去の私は正義が大好物で、自分の正しさを全面に押し出していました。
生真面目で、正しさだけが世界を救うと、本気で信じていました。
なので、そういう一面が押し出された結果だったんだと、今は思えます。

過去に縛られなければ未来は変えられる、どれも本当の自分

今から5年くらい前。
怖いとか冷たそうとか、そんなふうに人から言われることに疲れて、ある人に相談したことがあります。

優しい自分がいることも、分かってもらえるようになりたい。
話しかけやすい雰囲気を持った人になりたいと相談しました。
そしたらその人が。
 
あなたは本当は優し人なんでしょ?
だったらそれでいいじゃない。
優しい部分もあれば厳しい部分もある。
ただそれだけ。
いろんなあなたが1つになって、あなたなんだよ。
それに、私はあなたに初めて会った時、冷たそうな人とは思わなかったよ。

そう言ってくれました。
そしてこの言葉が、私が私に対して持っていたマイナスな感情を、消すきっかけをくれました。

私は、冷たそうな私や、厳しそうな私を排除しようとしてたけど。
厳しくもあり強くもあり優しくもある。
そのどれもが本当の私で、いろんな私がいるから見る人によって見え方が変わる。

目の前の人がどの角度から私を見るかで変わるだけなんだって。
そう思ったら、気持ちがとっても楽になりました。

過去に縛られなければ未来は変えられる、変わる努力

そしてそこから、自分の印象を変える努力をしました。
どうせなら、親しみやすい印象に見える角度を増やしたいと思いました。
私がこれからやろうとしてることを考えたら、話しかけにくいのはデメリットでしかないと思ったからです。

第一印象をポジティブにしたい。
怖くて近寄りがたいと思われるより、明るく話かけやすいと思われたい。

そのために自分の見せ方を変えました。
表情、声のトーン。
着る服、立ち振る舞い、姿勢。
話す時の言葉の選び方。
口癖、あいづち、距離感。

いろんな方法で自分を変えていった結果、人に与える印象が少しずつ変わってきて。
今では、冷たそうとか怖そうとは、あまり言われなくなりました。

過去に縛られなければ未来は変えられる、過去は過去でしかない

これまでのことをよく思い出してみれば、楽しそうとか、明るそうと言ってくれる人もいました。
仲良くなれそうだったから話しかけたと、言ってくれた人もいました、
 
それなのに私は、私に対して冷たそうと言う人にばかり、意識を向けていました。
どうしてそんなことを言うんだろうと、相手を責めていました。

そして、他人からのナイナスな言葉だけを受け取り、そういう人間なんだと自分で自分を決めつけていました。
過去のマイナスな言葉に、縛られていたんです。

過去から続いている、マイナスな自分を排除するのではなく。
いろんな私がいるから、見る人によって見え方が変わるだけ。

この考えが、過去の体験と今の私を切り離すきっかけになりました。
そしてこの体験が、過去に縛られなければ未来は変えられるんだという、一つの仮説を作りました。

これまでもずっとそうだったから。
どうせダメに決まってる。
そう思ってしまう気持ちも分かるけれど。
まくいかないことを、過去のせいにして逃げるのをやめれば、そこには新しい発見があります。

だけどそれをするには、助けが必要な時もあります。
だから1人で頑張らずに、誰かに相談して欲しいと思っています。
一人で気が付けないことや頑張れないことも、誰かと一緒なら乗り越えられます。

過去は過去でしかありません。
過去と今、過去と未来を切り離して、新しい未来を一緒に作りましょう。

ではまた。