たまちゃんが女性のお悩みカウンセラーになるまで④

こんにちは。たまちゃんです。
この度女性のお悩みカウンセラーとして活動していくことにしました。

今回は前回の「たまちゃんが女性のお悩みカウンセラーになるまで③」の続きです。

前回は、10才から中学生になるまでの2年間でした。
今回は中学生から事件が起きるまでです。
少し重い話になりますが、お付き合いください。
では、「たまちゃんが女性のお悩みカウンセラーになるまで④」です。

たまちゃんが女性のお悩みカウンセラーになるまで④夜逃げ

中学生になった私は、新しい友達もでき、毎日楽しく学校に通った。
母はお弁当なんて作ってくれるわけがなくて。
おこずかいがある日は、パンを買ってお昼に食べ。
おこずかいがない日は、お水を飲んでしのいだ。

幼い弟がいたから、夜はそれなりにご飯が用意してあった気がする。
何を食べてたのかなんて全く覚えてないけど。

母や義父と食卓に座るのは、ちっとも楽しくなくて。
だから食事も美味しいなんて思えなかったから、思い出せないのかもしれない。

当時は土曜日も学校があって。
4時限目まで授業を受けたら、昼食を取らずに家に帰るんだけど。
誰もいない家のテーブルの上に、100円玉がいくつか置いてある日もあった。
置いてなかった日もあったけど。
今思えば、お金をもらえるだけ幸せだったかもしれない。

そんな中学生活が始まったばかりの夏。
学校から帰ると、家中の家具に小さな紙が貼られてた。
いつもはいない母と義父も家にいて、ただならぬ空気が漂ってた。

今すぐ引っ越すことを告げられ、慌ててカバンに教科書を詰め込んだ。
ものすごく急がされたことと、家具に貼られた紙を絶対に触らないように、強く言われたことだけ覚えてる。

そしてそのまま、知らない場所へ引っ越しをした。
詳しいことは言えないけど、田舎だったな。

母と義父と幼い義兄弟と、私と妹。
5人が暮らすにはあまりにも小さなアパートで、新しい生活が始まった。

あの家具に貼られてた紙は、差し押さえの紙で。
夜逃げだったんだよね、きっと。
借金が返せなかったんだ。

たまちゃんが女性のお悩みカウンセラーになるまで④母の夜遊びと義父の暴力

母の浮気は終わりがなくて。
義父以外の男性と出かける場面は、小さな頃から数え切れないくらい見てきた。
きっと義父も気がついてたんだと思う。
だから夫婦喧嘩が絶えなかったんだよね。

夜逃げ後。
このアパートに暮らすようになってから、母の夜遊びは益々ひどくなっていく。
同時に義父の暴力がひどくなっていった。

気に入らないという理由で、大人の本気の力で頭や体を叩かれた。
頭を叩かれた時には、耳の奥でキーンっていう音がしばらく鳴りやまなかった。

生意気だ、態度が悪い、目つきが気に入らない。
ただそこにいるだけで否定され、暴力を振るわれる。

それでも耐えるしかなくて。
一人で生きていくことができない自分の幼さが憎かった。

13才でもできる仕事はあるのかなって、いつも考えてた。
2歳下の妹を連れて家を出て、生きていく方法はあるのかなって。
そんなことばかりを考える生活に変わっていった。

たまちゃんが女性のお悩みカウンセラーになるまで④そして事件が起きた

忘れもしない、14才のクリスマスイブの日。
その日は2学期の終業式の日だった。

まだ夜が明ける前。
重苦しさで目が覚めた。
体の上に義父が乗ってる重さだった。

服はハサミで着られ、裸にされて。
首元にはカミソリを当てられ。
殺してやると耳元でささやかれた。

意味が分からなくて、なんで殺すのかって聞いたら。
母への当てつけだと言ってた。

義父は母が大好きで。
なのに母は他の男性と夜な夜な遊んでばかり。
それが気に入らないから、私を犯して殺すことにしたと言ってた。

もうお前の体は俺の物だって、ニヤニヤしながらささやいてたっけ。
ここで大声を出して騒いだら本当に殺される。
隣には妹が寝てて、妹にまで何かされたら大変だって思った。
なんでか分からないけど、冷静だったのだけ覚えてる。

義父の気持ちを逆なでしないように。
ただじっと時が過ぎるのを待ってた。

外が明るくなる頃。
義父は何も言わず、フラフラと外に出て行った。
その隙に制服を着て、妹を連れて家を出た。
向かった先は学校。

妹を小学校へ向かわせ。
私も中学校の教室に向かったんだけど。
机に座った途端、ホッとしたのかな。
机に突っ伏して大声で泣きじゃくった。
あんなに大声で泣いたのは、後に先にもあの時一回きりだ。

クラスメートが驚いて、抱えるようにして保健室へ連れて行ってくれたっけ。
そこで保健室の先生に全てを話し。
そのまま警察へ向かうこととなるんだけど。

ちょっと長くなったから、それはまた次にするね。

そういえば、妹を連れて家を出る時。
フラフラしながら家に戻ってきた義父と、鉢合わせたんだけど。
その時、私にお金を握らせようとしたんだよ。
慌てて振り払ったけど。

もしかしてあれは、黙ってろよっていう口封じのお金だったのかな?
だとしたら、本当に最低だね。

私の心は、この時粉々に壊れちゃって。
その後からはずっと、感情のコントロールが効かなくて。
長い間、姉と妹に迷惑をかけることになる。

それも追々書いていくね。