雨の日のメンタルトレーニング

雨の日は好きですか?
私はいろんな意味で、好きだし嫌いです。

癖毛なので、どんなに頑張ってセットしても湿気で髪型は崩れる。
アイロンで真っ直ぐに伸ばした髪が、一歩家を出た途端くりっくりの巻き毛に戻ってしまう。

荷物は増えるし。
体も荷物も濡れるし。
街を歩けばみんな不機嫌だし。
雨の日って、自分だけではどうしようもできないことがたくさん起こります。

だからこそ、そんな雨の日にメンタルトレーニングしてみてはどうでしょうか。
今回は、雨の日のメンタルトレーニングのお話です。

人生には、自分でコントロールできることと、できないことがあります。
今日は何を着て、どんなふうに過ごすのか。
どこに住み、誰と過ごし、何をして収入を得るのか。
それらは、大人になれば自分でコントロールできることです。

逆に、自分の力ではコントロールできないものもたくさんあります。
生まれてくる国や親は、一部では自分で選んでくると言われているけど。
顕在意識では、自分で選んだという自覚がない人が、ほとんどではないでしょうか。

他にも、病気や事故、自然災害など、事前に防げるとはいえ限界があるし、コントロールすることはできません。

コントロールできないものの中に、天候があります。
お日様が出るのか雨が降るのかは、自然の流れにまかせるしかありません。

そして雨の日には、自然の中では自分がいかにちっぽけな存在なのかを、体験することができます。
そしてこの体験こそが、「人生の折り合いをつける」練習になります。

朝から土砂降りの雨が降っていたとして。
それでも仕事に行かなければならないとしたら。

なんとかして仕事に行かなくていい状況を作る?
それとも、綺麗な髪型で過ごすのをあきらめて、仕事に行く?
どちらにしても、雨が降っているという状況は変えることができません。

これが、折り合いをつけるということです。
不機嫌になっても、イライラして誰かに八つ当たりしたとしても、雨が止むわけではありません。

雨が降っている。
雨に濡れたくはないけど、仕事に行かなければならない。
髪型が崩れるし荷物は増えるけど、仕事に行かなければならない。

この時の「しょうがないか」という感情。
これが「折り合いをつける」ということです。

どうして今日に限って。
どうして私なんだろう。
どうして、と思う苛立ちはそのままで。

でもしょうがないよね、という諦めとも言える感情こそが。
コントロールできないことに対して、折り合いをつけて生きていくひとつの方法です。

苛立ちを収める必要もなければ、怒りをしずめる必要もない。
感情はそのままで、それでも「しょうがないか」と行動する。

人生という川の流れに身を任せて。
流れに乗ってこちらに向かってくる、落ち葉や小石をさらりと避けながら生きていけば。
今よりは、生きるのが楽になると思います、

そして、流れに乗りながら身をかわせるようになれば。
次はそんな状況の中で、楽しみを見つけられるかもしれません。

大好きな人とお揃いの傘をさしたり。
お気に入りのブーツを履いたり。
可愛い帽子をかぶったりしてもいいかもしれません。

自分でコントロールできないことに、気持ちを削がれないように。
雨の日に、メンタルをトレーニングしてみてはどうでしょうか。

ではまた。